2016/02/13

ザ・ガンマン / The Gunman


【物語】※ネタバレあり


 ジム(ショーン・ペン)はアフリカで民間軍事会社で働く傭兵だ。警備をしているNGOのアニーが恋人だ。ジムの仕事はNGOの警備だけじゃない。複雑に入り組んだ利権のアフリカでは色んな任務がある。ジムはある政治家を暗殺してアフリカを去った。それから八年後、ジムはNGOのまっとうな仕事でアフリカに戻ってきた。だがそこで襲撃を受けた。ジムはあの政治家の暗殺と八年前の数々の任務が原因だと考え、襲撃者を探りだすために昔の仲間を訪ね世界を奔走する。
 その過程で再会したアニーも巻き込み、襲撃者たちと闘いながら、真相を探る。だが真相は単純な物だった。暗殺を依頼した会社が過去を精算することにしただけだった。
 ジムはかっての仲間で襲撃を指示した男を倒し、会社の数々の悪事を国際警察にぶちまけ事件にカタをつけ、アニーのもとに戻る。
【点数】65点(100点満点)
【感想】※ネタバレあり
 マッチョなショーン・ペンがバリバリと人を殺しまくる、ただそれだけの映画だ。
 世間一般で言われているほど悪くはない。言われているほどは。
 しかしラストにショーン・ペンが死ぬ寸前の病気で、国際警察に犯罪者としても逮捕されたのに、なんとなく彼女のもとに戻ってしまうのは最悪だ(多少は服役したのかもしれないが)。
 ショーン・ペンは、ジムは死ななければ、ならない。そうでないと収まりがつかない。暗殺をして内戦に拍車をかけたことに彼自身、罪悪感を感じている。彼は贖罪をしなければならない。映画の中で贖罪は、国際警察に犯罪を告発する事でするにはするが、バランスが取れていない。
 死ななければ収まりがつかない、死なずとも恋人とは別れなくちゃならない。そこら辺がダメだと思う。

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